なぜトランジスタを小さくしたいのか(スケーリング則)/小さくすると何が困るのか(短チャネル効果・リーク)
寸法を 1/k にすると、同じ面積に k² 個のトランジスタが入る
スライダーを動かすと、トランジスタ1個が縮み、空いた場所に同じ大きさのチップへどんどん詰め込まれます。
「小さくする=同じ面積にたくさん載る=1個あたりが安い・配線が短くて速い・電圧も下げられて省電力」——これがチップを縮め続ける動機です。
左=トランジスタ1個(k倍に縮む)/右=同じ大きさのチップ(k×k 個に詰まる)
小さくしすぎると、ゲートがチャネルを支配しきれなくなる
第8〜10週で「ゲートがチャネルを作る・止める」を学びました。ところがチャネルを短くすると、両どなりのソース/ドレインの電界がチャネルの真ん中まで入り込み、ゲートの言うことを聞かない領域ができます。すると OFF にしたいのに電流がじわっと漏れる=リーク。第10週で学んだ「リーク=省電力の敵」が、ここで効いてきます。
スライダーを右へ=チャネルを短くする。ソース/ドレインの支配(赤)がチャネル中央へ侵入していく様子